仕事を辞めたい

新卒1ヶ月で仕事を辞めたいと思われる方の対処方法について

新卒1ヶ月で仕事を辞めたい理由が本当に明確かを再考しよう

最近では新卒で就職した若者の30%程度が、3年以内に仕事を辞めて、転職されると言われています。この理由としては、企業側に経営余裕がなくなり、若者を使い捨てにするところが増えている事と、若者に我慢すると言う事が出来なくなっている事の両方が、その要因だと思われます。
もしあなたが新卒入社後、1ヶ月で辞めたいと思われたとすれば、行動を起こす前に、まずアドバイスとして本当に辞めたい理由が明確なのかを再考する事をお勧めします。そのために、以下の作業を行い、冷静に辞めねばならない理由があるのかをあぶりだすべきなのです。
務める人が会社や職場に対して求める要素は人さまざまですが、その要素を会社の経営・理念・経営者、給与、仕事内容、福利厚生、スキルアップ・キャリアップの機会、人間関係等の大項目を上げ、その大項目関連の小項目をリストアップします。
そして、自分にとって各小項目を5段階評価し、3点以上ならOK水準として、現時点で自分の考える点数を付けて見ます。すると2点や1点の項目が何か出てくるはずで、それがあなたが1ヶ月時点で辞めたいと思った理由のはずです。
そうした項目がないのに、辞めたいと思うのは、明らかに学生意識が抜けていない甘えと言えるでしょう。また1点や2点評価となった項目毎に、さらに突っ込んで考えるポイントを次の項で説明したいと思います。

明確化した新卒1ヶ月で仕事を辞めたい理由に対するアドバイス

まず会社の経営・理念・経営者に対する不満が大きな要因の場合、2つのアドバイスがあります。1つ目は、入社1ヶ月のあなたに、経営は分からないはずだと言う事であり、2つ目は理想の経営者は少ない事、そして株式会社なら経営者は数年で交代すると言う点です。これが理由なら、とにかく頑張り続けるべきです。
また給与等の待遇に不満なら、初めから分かっているのに、なぜその会社を選んだのか、それはあなたのミスですし、仮に同じ業界なら新卒初任給水準は大きく変わらず、転職しても待遇が良くなる補償などないと思うべきです。
次に仕事内容に不満がある場合、仕事の要求水準が自分の能力では無理で、少しの努力ではどうにもならない場合には、うつになる懸念があるので、辞める事を考えざるを得ない事もあるでしょう。しかし仕事の分野や仕事を任してもらえないと言った不満なら、3年間は要望すべきは要望しつつ、様子を見て判断すべきです。
また福利厚生やスキルアップ・キャリアップの機会に不満がある場合、今時大企業でも余力がなく、こうした項目はカットされる傾向にある事を認識すべきです。福利厚生やスキルアップは、しっかり稼いで自分の裁量でカバーできる内容のはずです。どちらかと言うと甘えだと考えるべきです。
さらに辞めたい理由が人間関係の場合ですが、1ヶ月で辞めたいと思うケースは、これが大きな要因の事が多いと思われます。
適切な指示を出さない上司への不満の場合には、主体的にバンバン好きにやれると考え、先輩に相談してマイペースで仕事をすれば良いだけです。また上司がガミガミうるさい事が苦痛の場合、上司はそれが仕事なのだと割り切り、聞き流すぐらいの図太さを身につけるべきです。また上司はいつまでもあなたの上司であり続ける事はなく、嫌な上司もいつかは変わります。社会人の集団なら、必ずそんな嫌な人は居るものだと考え、対処方法を自分で編み出すべきです。
ざっと説明しましたが、うつになるほどの辞めたい理由を抱える人はごくまれです。1ヶ月で辞めたいと思うケースは、友人達との会話で他社がよく見えるからと言う要素が大きいはずです。しかし良く見える会社でも、点数評価すれば、必ず不満足項目はあるはずです。基本的には、まず1年、次に3年と様子を見て、先の評価を繰り返し、その結果で最終判断すべきと思います。

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